本を読む

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又吉の「人間」を読んでいる。昔三軒茶屋のオフィスで一緒に働いていた50代の渋いおじさんから「これ面白かったぞ、読んでみろ」と貸してもらったのが又吉著者「火花」。しばらくは部屋の隅に置いたままになっていたのだが、長距離移動での暇つぶしとして読んでみたところ、彼の世界観と文章に引き込まれ一気に読んでしまった。テレビのバラエティーお笑い番組には興味がなかったので、芸人としての又吉は詳しく知らないが、それ以来彼の書いた本はほぼ全て目を通している。日常で見逃しそうな独特の視点と物事の捉え方、少し皮肉っぽくて私とどこか似ている面、感心したり笑ったり少し切なくなったり...言葉の意味をゆっくり自分のペースで消化できるのが読書のいいところだ

。ドイツに限らずイギリスにいた頃もそうだったのだが、ヨーロッパにいると何故か活字や日本語が恋しくなる。漫画はもともと大好きだけどあっという間に読み終わってしまうし、ドイツでは日本の書籍を見つけること自体が困難なので(デュッセルドルフには日本の本屋さんがあるらしいが)、なかなか手に入らない。日本に帰国したときにいくつか本を買ってきたので、それを寝る前や長距離移動の電車の中なので読むのが自分にとっての有意義な時間になりつつある。最近では又吉の本だけではなく、NHKラジオで毎週月曜日に無料配信しているラジオ番組「あとは寝るだけの時間」も聴くようになった。太宰治にも興味を持つようになったし、又吉の舞台も少し気になりはじめた。次回日本に帰国したときには、「火花」を貸してくれたおじさんに私のおすすめの本をプレゼントできたらいいなあ。

今日の一曲はくるりのジュビリー。岸田さんが音楽について悩んでいた頃、オーストリアのウィーンでオペラに出会い衝撃を受けてつくられた曲。ドラマチックなメロディーにのせた日本語がしみる。

...前にも同じようなことを書いていた。。笑

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