日本語の歌詞

今日の一曲

12年くらい前に友達と4人で初めてロンドンへ行ったとき、友達がくるりにはまっていて夜みんなでトランプしながら彼らのアルバムをずっと聴いてたのを覚えている。私もそこからまんまと好きになって今でも思い出したように聴くときがある。曲もいいが歌詞が染みる。日本人だなぁ。

「昨日の今日からは一味二味違うんだぜ 自信も根拠もしゃれこうべみたいな顔のまま」

「いつかは想像を超える日が待っているのだろう」

どちらかというと邦楽よりも洋楽をよく聴くのだけど、個人的にフィッシュマンズくるりの歌詞はグッとくるものがある。 アンニュイで近代的なポエティック。センチメンタルでメランコリー。音的にはまた違うけど宇多田ヒカルも歌詞が響く。日本語は美しい。

たまたま見つけたこの二人の対談とてもよかった。私はお笑いにもテレビ番組にも疎いのだけど、又吉さんの小説「火花」を読んでからファンになった。内容もおもしろいし、言葉の選び方とか句読点の付け方が好き。いま最新作「人間」を今読んでいるところ。くるりの岸田さんのウィーンでJubileeが出来上がった話や、Radioheadの話もとてもおもしろかった。

「この曲を聴いてたときこういう感情を持ってたな」「曲にいろんな記憶が保存されてた」昨日のJeff Millsの話じゃないけど、音とか匂いとかってその頃の思い出って蘇ってくるんだよな。不思議だしおもしろい。ずっと聴いてる曲でも、そのときの自分の周りの状況とか感情でまた新しい発見や気づきがあるのもおもしろい。