パンとお米

週末から溜まっていた洗い物を片付け、部屋の掃除、買い物などを済ませるとあっという間に昼過ぎだ。一昨日からガス切れのコンロがまだ使えないので、自転車で5分の距離にある日本食デリで唐揚げと手巻き寿司一本をテイクアウェイ。家に帰って自家製味噌、出汁パック、乾燥わかめ、切ったネギなどをまぜてお湯に溶いたら即席お味噌汁の出来上がり。緑茶も入れて、一息つく。はあなんか元気が出てきた。私はパンより断然お米・麺派だ。日本にいたときはサクッと食べれる駅のホームのおにぎり屋さんや、立ち食い蕎麦屋さんなどにお世話になっていたけれど、もちろんそんなものはドイツにはなく、代わりにパン屋さんがたくさんある。ドイツのパンは安くて美味しい。パンにもたくさん種類があるが、Brotchenという小さめのパンはこちらではとてもポピュラー。Brotchenを半分に切って、バターを塗り、チーズやハム、スモークサーモンなど好きなものを乗せて食べるのは、明太子や海苔、ふりかけなど"ご飯のお供"の感覚に似ている。屋台でカリーヴルストやソーセージを頼むと、このBrotchenも一緒についてくることが多い。

ロンドンにいた頃は、朝食にライ麦のトーストをよく食べていた。カリッと焼いた熱々のトーストにバターとマーマイトを塗って、紅茶にミルクを少し入れて飲むのが一時期私の定番だった。でも最近はトーストも滅多に食べない。パンも基本的に週末の朝ごはんに一つ食べるか食べないかくらいだ。皮肉なことにドイツに来てからパンを食べる機会がだんだんと減っているような気がする。ヨーロッパ在住でパンが好きではない(というと誤解を招くことになる。パンは好きだけど、少量ですぐにお腹が膨れる。かつパンより断然米&麺派)というのは致命的かもしれないと時々思うこともあるが、お米も麺も簡単に手に入るし、なんだかんだやれている。それでも、ひとつ単位から買うことができる明太子のお握りや、とろろ蕎麦などがとてつもなく恋しくなる時がある。将来これがヨーロッパでサクッと食べれる日が来るのだろうか。でも、日本に帰る時のお楽しみとしておいたほうが、帰国時のありがたみが増していいのかもしれない。