ドイツ語 DuとSie

ドイツ語はDu(きみ)とSie(あなた)で敬語を使い分けるのだが、この判断がなかなか難しい。英語みたいにYouだけだったらどんなに楽か…とこちらに来て何度思ったことか。例えば職場の上司や先生に対してはSieをつかうのが基本だが、カリームの同僚(私と同い年くらい)やクラブなどのイベントでカジュアルに会う人にはDuをつかう。上司や先生でも、親しい関係になると「Duzen(きみ呼び)にしましょう」と言われたりするらしい。カリームに「もし仕事の部下からDu呼ばれされたらどうする?」と聞いてみたら、「うーん…そしたら、"あれ?僕たちDuで呼び合うことをいつ了承したんだ?"と言うかなぁ」だそう。少しこわいと思ったけど、日本で上司にタメ語使うなんて考えられないから、まぁ納得。日本で上司にタメ語を使ったら、なんと言われるだろう…。

こっちで知り合ったスペイン語圏の子とその話になったとき、私が、日本では初対面では基本敬語を使うかなぁと言ったら、スペイン語で敬語はお年寄りに対して使うものだから、もし敬語で話されたら自分そんなに年とってる!?ってショックうけるわと言っていて、文化の違いだねぇ…とお互いに驚き。個人差もあるだろうけど。

私は曖昧な場合は失礼の無いように基本Sieを使うようにしてるけど、何度も会う人で本当にわからない場合はもやもやするので「Darf ich duzen?(きみ呼びしてもいい?)」とか、「Soll ich Sie sagen?(あなたと呼んだほうがいい?)」とか直接聞いてしまいます。今の職場は「ここでは基本みんなDuzen(きみ呼び)よー」と最初から言ってくれて助かる。